「雪に願うこと」第18回東京国際映画祭グランプリ、監督賞、最優秀男優賞(佐藤浩市)、観客賞

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監督:根岸吉太郎
原作:鳴海章
「輓馬」
脚本:加藤正人
出演:伊勢谷友介、佐藤浩市、小泉今日子、吹石一恵
(
雪に願うこと オリジナル・サウンドトラック)
「ばんえい競馬」という、世界に一つしかない、知名度の低い競技の
世界での物語を通し、現代の日本社会が抱える問題を映し出している。
東京での事業に失敗し行き詰った学が、故郷、北海道でばんえい競馬
の厩舎を営む兄と母の元へ訪れる。13年ぶりの弟の出現に兄、威夫は
戸惑う。母親の期待を裏切る弟を素直に受け入れられない。しかし、
弟の身に何かあったのだろうと察した威夫は、学に厩舎で働くように
命じる。学にとっては決して誇りには思えない仕事だったが、暗闇に
見た唯一の道だった・・・。
ばんえい競馬
世界にたったひとつしかない北海道の文化遺産。明治の終わり頃、北海道開拓に活躍した農耕馬を使って農民たちが楽しんでいたお祭りがルーツ。騎手は馬に乗るのではなく、ソリに乗り、馬はそのソリを曳く。平地競馬では鼻先でゴールが決まるが、ばんえい競馬のゴールは鼻先でなくソリの最後端が通過するとき。ばんえい競馬が「荷物を運びきる」ことを目的にした競技であることから来ているルールである。馬体がゴールを過ぎていても、馬が止まってしまえば逆転も可能。本当に最後まで目が離せない競馬なのである。
(「雪に願うこと」オフィシャルサイトより)
上映前の舞台挨拶で出演者のお話を要約して紹介しますね。
伊勢谷さん『監督は自然さえもコントロールしていたようだった』
『心で見てほしい』
佐藤さん 『かけた費用の数倍はスケールの大きい映画に仕上がってる』
(『何を言っとるんや、俺は』とひとりツッコミ付)
小泉さん 『生きるということを考えさせられました』
吹石さん 『初めてカメラの前で裸になりました。私の転機になった作品』
映画を作るのに、どんなわがままな俳優だって自然よりも扱いが楽だ
と思う。日の光と馬の息の演出、馬と人の表情の撮り方などを見ると
上映前の伊勢谷くんの言いたいことがよくわかった。
伊勢谷さんを知ったのは『金髪の草原』。今時の俳優にこの様な上品
でノスタルジックな美男子がいるとは驚いた。ミラノコレクションの
経験もあり、与えられた服を、与えられた演出をこなす才能がある。
佐藤さんは、サラブレッド中のサラブレッド。彼の演じる”老人”を
早くみたいと思わせる希少な役者だ。
小泉さんは、映画に華やかさを添えるキャスティングかな。
吹石さん、挨拶にあったとおり一回り大きくなってた。もう"吹石監
督の娘"という看板は外した本格的な女優になったと感じたわ。
脇役も大変豪華で、見ごたえあります!山崎勉さんや津川雅彦さんは
短いシーンの中で、彼らにしかできない演技をピシッと決めている。
*初日舞台挨拶や、トークショーなどのニュースは
オフィシャルサイトで確認してね
(ちょっとネタバレ)
テツヲはちょっと厄介だけど憎めない、他人の心を溶かすと
ころがある人。確かに富永よりも馬をわかっているようだ。
テツヲが、学が、雪に願った時には奇跡を期待した。
世話をしているウンリュウが学を好きだと知ってから
日に日にわだかまりがとけ、厩舎でも暮らしに馴染んだ学が、
精神的に落ち着いてきたときに、自分の環境を受け入れた上
でもういちどチャレンジするのがうれしかった。
ラストのレースは声を発して応援したくなった。
金髪の草原
▽伊勢谷さん出演作
▽佐藤さん出演作